2008年3月30日日曜日

卓球練習で感じたこと



■昨日は久しぶりに時間もあいたので、卓球の練習にでかけてきた。 


 というのも、来月にグアムでのラージボールの大会に出ることにしており、そのために


 体を慣らすこと を今からはじめなければと思ったからである。


 しばらく個人の練習や大会にでることもなくて、体力的にどの程度なのかというのが一番


 の不安であるし、またラージボールにも慣れておかなければならない。 


 本当はもっと早くから準備を進めなければいけないのだが、なかなか時間がとれなくて


 ようやく昨日が初めてとなってしまった。 


 2時間ほどあるクラブでの練習会に参加させていただいたが、やはり足が衰えてきている


 ことを実感するし、数セットの試合でも息があがってしまうのである。 


 感覚的にはもっとやれそうに思うのだが、体がついていかないのが現実である。


 やはり、普段からトレーニングを続けていないとこの年代になると急速に体力は落ちて


 いくのだなということを実感する。 


 まあ、それは仕方のないことなので徐々に感覚や体を大会までに慣らしていこうと思っている。



■アジアカップが昨日からサッポロでアジアカップが開催されている。 


 日本からは男子水谷・韓陽・吉田、女子は平野・福原・石川選手が出場している。 


 予選リーグは男子3選手、女子福原が2位通過し準々決勝に進出したが、水谷選手だけが


 準決勝に進出したようである。 


 水谷選手の今日の結果が楽しみである。

2008年3月20日木曜日

卓球雑記


■昨日から、大船渡に来ている。 


 毎週の日課なのだが、前後に大会や会議で出かけているとなんかあっという間に一週間


 がきてしまう気がする。 


 今週も土曜日は東京での会議があり、翌日は第6回の小学生オープンリーグが紫波町である。 


 今週もまた相変わらずいつものように駆け足の週となりそうである。



■日卓協理事会から 前のブログでは触れなかったが、今回の世界選手権で銅メダルを


 獲得した男女チームの監督・選手には規定に則り、一人40万円の研修補助金が支給され


 ることが決まった。



■卓球のニュースから (Google アラートより) 


 『早い話が:スポーツ海外派兵=金子秀敏』 


 北京五輪を目前に、気になる記事である。


 中国・広州で開かれた卓球の世界選手権の第3日、日本対ロシアの男子団体戦。


 「試合中に悪乗りした 観客がロシアを応援しながら、品のない言葉を日本に浴びせ」た。


 選手が動揺し、宮崎義仁監督は「後味は悪い」と語った。(2月27日付本紙運動面)


 応援の域を超えたやじは、競技妨害だ。


 この少し前、重慶のサッカー東アジア選手権でも観衆の反日ブーイングがあった。 


 中国卓球のやじはサッカーのブーイングより屈折している。


 日本チームの中で中国出身の韓陽、吉田海偉両選手が狙われた。 


 卓球王国の中国では実力があってもナショナルチームに入れないと、国籍を変えて外国


 チームでチャンスをつかもうとする。


 シンガポールや香港の有力選手はほとんど中国出身だ。


 中国では「海外兵団」と呼ばれる。 


 日本人は、米大リーグで活躍するイチロー選手に応援の拍手を惜しまない。中国人は


 そうではない。


 中国人選手が外国で活躍すると「外人の雇い兵になり下がった」と怒りだし、「叛徒(パントゥ)


 (裏切り者)」と悪態をつくのである。 


 海外兵団の先駆けで、かつて全日本女子チャンピオンになった小山ちれ(中国名、何智麗

 

 (ホーチーリー)選手が、中国で試合をすると、会場はやじの嵐だった。 


 広州では同じ日、女子団体で福原愛選手と韓国の唐〓序(タンイェソ)選手が対戦した。


 唐が勝ったが、会場は福原への声援一色だった。


 東北なまりの中国語を話す福原は中国でも人気者だ。


 だが、観衆が騒いだ主な理由は、唐が中国出身の海外兵団だったからだ。 


 大会の前、「中国青年報」紙に「私は小山ちれではない」と答えたきり、唐は中国メディアの


 取材を拒否し続けた。 世界選手権の後、香港で五輪アジア予選が開かれた。


 唐は中国の実力者、王楠(ワンナン)選手を破る 大金星をあげた。


 感情を表に出さない唐がガッツポーズをした。


 王は「北京で最大の敵は海外兵団」と語った。


 この分だと、北京五輪でもやじはなくならないだろう。 


 最近、国際卓球連盟は、国籍変更した選手の出場を厳しく制限するようにした。


 中国出身の選手ばかりだとほかの国の選手がチャンスを失うという欧州勢の突き上げが


 あったという。


 だが、そもそも中国人海外兵団に一番厳しいのは、中国人なのだ。(専門編集委員)



 『卓球平野にオジさんファン急増中』 


 卓球の北京五輪日本代表平野早矢香(22=ミキハウス)が14日、中年男性ファンが急増


 していることを明かした。


 この日、都内で卓球専門誌「卓球王国」の授賞式が行われ、平野は3年ぶり2度目の「プレ


 ーヤー・オ ブ・ザ・イヤー」を受賞した。  


 本年度は日本選手権シングルスで連覇し、今月まで行われた世界選手権団体戦では9勝1敗


 の活躍で、銅メダル獲得の原動力になった。 


 大会後、所属先に激励メールが96件、ファンレターが3通届いたという。


 平野は「文章の感じからして年配の男性が多いと思います。


 おじさん受けがいいんですかね」と笑顔。


 日本のエース福原愛に、人気面でも迫る勢いだ。


                             [2008年3月15日9時23分 紙面から] 




『【明解要解】4月開校 スポーツのエリートアカデミー』   

                                                  2008.3.14 08:29      「ジュニアからの英才教育始動」 


 スポーツ界の悲願だったナショナルトレーニングセンター(NTC=東京都北区)が1月に


 本格稼働し、北京五輪に向けた選手強化で積極的に活用されている。  


 だが、NTCへの期待は選手強化ばかりではない。長期的な視点で日本の競技力を高める


 3つの事業への期待も高まる。 


 指導者育成を図るナショナルコーチアカデミー、引退後の選手らの生活設計を支援する


 キャリアアカデミー、そしてジュニア世代を集めて英才教育を行うエリートアカデミーだ。 


 中でもエリートアカデミーはNTCの試金石ともいえる試みとなる。 


 エリートアカデミーは寄宿制で一貫指導し、トップ選手を英才教育で育成する事業で、4月から、


 まず卓球とレスリングで開校する。 


 生活費や学費は日本オリンピック委員会(JOC)が負担。


 卓球では2001年秋から、各年代別に代 表チームを結成し、強化を図っており、今後は


 NTCを拠点に、英才教育の徹底を図る方針。 


 初年度は男女計6人の中学生でスタートを切る。普段は近隣の中学校に通い、NTCで専任


 コーチの下で練習し、高校卒業までに日本代表の水準に到達させるのが目標だ。 


 意思疎通能力やリーダーシップなど、人間的資質を磨くプログラムもあり、前原正浩・日本


 卓球協会強化本部長は「選手としてだけでなく、世界に通用する人材を育てたい」といい、


 「強くなるにはこのシステムしかない」と訴える。  


 そこには苦い思いがある。 


 1952年から79年まで世界選手権で金メダルを獲得してきた日本卓球界。


 だが、85年から95年まではメダル獲得さえ逃す状況が続いた。


 原因は88年ソウル五輪から五輪正式競技になり、各国が強化に力を入れた一方で、日本は


 計画的に選手養成を図ってこなかったことが挙げられる。 


 ジュニアからの一貫指導システムへの取り組みは、まさに教訓を生かした挑戦でもあるのだ。


 2月1日、このエリートアカデミーに参加する選手とその保護者への説明会がNTCで開かれた。


 卓球では、女子が現在中学1年の2人、男子は小学6年の4人。 


 レスリングは小学5年から中学1年の5人(男子1人、女子4人)が参加した。 


 4月から親元を離れてNTCで寝食を共にし、専任コーチの下で練習に励む上に、先輩のいな


 い初めての試みとあって不安もあるだろうが、レスリングの小学6年、白井勝太くん(福井県)


 は「五輪で5連覇するのが夢。強い人がいっぱいいる環境で練習できる。不安はない」。  


 卓球の小学6年、田添健汰くん(福岡県)も「(卓球場は)とても広く、あそこで練習できることが


 うれしい。


 五輪ではメダルが目標」と力強く「夢」を訴えた。 


 他方で、実績のない初の試みに不安をもち、辞退した者もいたという。 


 JOCの福田富昭選手強化本部長は「優秀な選手の中には、強豪高校への進学を決めた選手


 もいて完全に調整できなかった」と打ち明ける。


 実績のある強豪校への進学よりもリスクの高い選択との見方もあるのだ。 


 それでもリスクを覚悟で参加を決めた理由には生活費や学費などの負担がないことも大きい。


 レスリング女子の中学1年、宮原優さん(富山県)の父、稔さんは「資金面が一番ネックになる


 部分でした。 


 非常にありがたい」と説明。さらに海外遠征や、NTCに隣接する国立スポーツ科学センターから


 医科学などの支援を受けられることも理由の一つだという。 


 学校や企業を中心にした日本型の強化システムは限界に来ており、少子化も迫る。


 そうした“閉塞(へいそく)環境”を打開すべく、スポーツ界は新たな強化システムの確立に挑む。


 もちろん将来の五輪選手を夢見る小さな選手たちの期待にも応えねばならない。  

                                   

                                      (運動部 金子昌世、西尾美穂子)

2008年3月18日火曜日

日卓協会議にでかけてきました


■金・土・日と東京オープン、日卓協理事会・評議員会そして県卓協理事会と出かけて


 きた。 


 東京オープンでは本県代表選手の応援も兼ねながら観戦してきたが、参加者も多く


 大変レベルが高い大会で興味深く各試合を見ることができた。 


 本県選手はすべてを見ることができなかったが、年代別の小田桐選手がベスト8、


 村上選手がベスト16ともう一歩メダルに届かなかったが、全国レベルにあることを


 示してくれた。 


 ほかの選手は結果を把握していないが、それぞれに頑張ってくれたことと思う。 


 こうした大会に積極的に出て経験を積むことが、技術面だけでなくメンタル面に


 おいて本県選手にはとても大切なことと思っている。



■日卓協の会議では、新年度の体制が決まった。 


 主な人事では大林会長が続投、副会長に木村専務理事が昇格、また専務理事


 には前原強化本部長が就任した。 


 また、理事では現役選手である松下浩二氏が新しく就任した。 


 卓球界も先の世界大会で男女ともに銅メダルを獲得し、今フォローの風が吹いて


 きている。 


 この風をさらに大きくしてオリンピックに向かわなければならない。


 協会も新体制のもと強力なリーダーシップを発揮して、この勢いにぜひ弾みをつけ


 ていって欲しいと思っている。

2008年3月13日木曜日

明日から出張で上京します



■今日は午前中会社に出て、夕方からの卓球教室のため午後から盛岡に戻ってきている。

 明日からは、東京オープンの観戦と明後日の日卓協理事会・評議員会に出席のため

 上京する予定である。 

 今回の会議は新年度に向けた役員改選と事業・予算を決める会議で、朝からの理事会

 と午後の評議員会、そしてその後は新旧理事の交歓会があり一日いっぱいのスケジュール

 のようである。 

 日曜日には県の常任理事会も予定されているので朝には東京をでて、午後からの会議に

 出席と忙しい日程となっている。

 ブログは更新できないが、東京オープンの様子を携帯から投稿しようと思っている。

2008年3月12日水曜日

名古屋国際マラソン・高橋尚子のこと


■二日ブログを更新せずにきたが、なんか休むと気持ちに引っかかるものがあって気に


 なるものである。 


 別に時間がないとか、書きたいことがないという理由でもないから自分がサボッている

 

 ような気になってしまうのである。 


 毎日書くということを、自分の日常の実践目標に課しているからだが、今回はまた新しい


 挑戦が加わって気が散らないようにそのことに集中したかったからである。


 だから、軌道にのるまではブログもあまり窮屈に考えないで、マイペースでいきたいと思う。 


 今日はまた、朝から大船渡にきている。 


 日中は会社での仕事をして、夜は子供たちの卓球教室がある。


 毎週、こういった盛岡と大船渡の往来であるが生活にメリハリがあって新鮮だし、また


 子供たちの指導も目標があって楽しいのである。



■先日は、久しぶりに名古屋国際マラソンでのTV中継を興味深く観戦した。  


 それは、高橋尚子の復活がなるかどうかへの期待と、できれば優勝してオリンピックの


 出場権を獲得して欲しいという願いからである。 


 結果は承知の通り、早々の脱落で自己最低の記録と残念な結果に終わってしまった。 


 が、私はそのがっかり以上に彼女のレース振りやその後の言動によって救われたというか、


 高橋尚子の人間的なすばらしさに感動してしまった。  


 普通ならば、金メダルの頂点にたった人間であれば、あれだけの屈辱的な敗北は耐えら


 れないものと思うが、キケンをせずに最後まで完走したこと。 


 また、ゴール後も悪びれずにスタンドに向かって一礼する姿。 


 インタビューでは完敗を素直に認めてのさわやかな応答とその内容に、これぞスポーツマン


 の見本というべき人間的なすばらしさを感じたのである。


 彼女のもともとの資質なのだろうか。 


 もちろんそれもあると思う。


  しかしそれ以上に、過酷な訓練や厳しい試練を積み重ねて、頂点を極めたものだけが


 たどりつく精神の境地に入っているようにさえ思えるのである。 


 あまりにことばが立派なのである。 純粋なのである。 


 彼女はレース前に目標を聞かれた時、自分の心境に重ね合わせ「あきらめなければ夢は叶う」


 ということを伝えたいと言った。 


 もう、彼女はマラソンは自分のタメに走るのではなく、それを通して国民に夢や希望や勇気を


 与える存在であるということを自覚しているのだろう。 


 だから自分の負けた姿からも何かを伝えたかったのだろうと思うし、また実際に感動したり


 励まされた 人もたくさん居たことと思う。


 彼女は、引退しますか?という質問に、まだまだ挑戦し続けるという答えをしていた。 


 そのことばにすごく感動したし、今回は夢は叶わなかったが、これで終わりではないのである。


 また、終わって欲しくないのである。 


 何度挑戦しても良い。 立ち上がる姿が見たいのである。


 「あきらめなければ夢は叶う」ということをぜひみんなに伝えて欲しいのである。

2008年3月9日日曜日

水谷・岸川・福岡の3選手が卓球五輪代表に


■代表獲得がスンナリいかずヤキモキしていた水谷、福岡はともに初戦を勝って3~4枠目


 の代表権を獲得した。 


 水谷は世界選手権でも対戦し勝利している台湾の蒋澎龍が相手で、順当に勝利するもの


 とみられたがフルゲームのしかもマツチポイントを握られてからの勝利だった。 


 福岡は過去に2度勝っている北朝鮮のキム・ジョンに4-0のストレート勝ちである。 


 一方苦戦を強いられていた岸川も5~6枠目の決定戦に進み、予選で敗れている北朝鮮


 のジャン・ソンマンに勝って出場権をつかんだ。 


 本当に望み通りの結果になってくれて嬉しく思っている。 


 これで、男女ともに3名枠のフル出場が決まり、オリンピックへ向けての態勢が整った。 


 メダル獲得への期待もますます高まってきている。 


 チャンスである。 


 ぜひ、日本卓球界悲願のオリンピックでの初メダルを実現してほしいものである

2008年3月8日土曜日

卓球アジア五輪予選・福岡お預け


■福岡が王手をかけていたタイ選手との試合に2-4と破れ、一気に出場権を獲得する


 ことができなかったようである。 


 これで次は3位以下決定戦に回ることになるが、初戦に勝てば出場権が得られるようで


 次はきちっと決めてほしいものである。 


 また、水谷は復活戦では同僚岸川との対戦も含め2勝を挙げ、こちらもあと1つのようで


 ある。 


 共にこのチャンスをしっかりとモノにして、早くスカッとさせてほしい。


 一方岸川は、厳しい戦いの連続のようだが、まだ望みは残っており、こちらも最後の最後


 まで頑張って 最終のイスを争ってほしい。 


 今回は絶対確実と見られていた女子の中国王楠も、韓国の帰化選手タン・イエソに敗れる


 波乱もあったりとなかなかすんなりとはいかない予選会になっている。 


 今日で代表枠もほぼ決まると思うが、いい結果を待ちたい。

2008年3月7日金曜日

福岡あと一・卓球五輪アジア予選


■昨日から十和田に出かけていた。 時間がなくてプログも書けなかったが少しでも書い


 ておきたい。 


 今日のニュースでは、アジア五輪予選で決勝トーナメントに進出の福岡、水谷は福岡が


 一回戦を勝ち次のタイ選手に連勝すれば確定のようである。 

 

 水谷は一回戦格下の北朝鮮選手にやぶれたようであり、敗者復活戦に回ったとのことである。 


 予選リーグも1位通過し、ほぼ間違いないと思っていただけにどうしたことだろうか。 


 ぜひ、気を入れ直して頑張って欲しいものである。 岸川も敗者復活戦に入っているようで、


 ともに出場権を勝ちとってほしい。

2008年3月6日木曜日

北京オリンピック・卓球アジア予選


■今日から北京五輪アジア予選が香港で開催される。 日本からは男子水谷・岸川、女子は

 福岡の3選手が出場する。 

 この予選には男子が22選手、女子が18選手の参加が決まっており、それぞれに4組ずつ

 に分かれた総当りリーグを行って、各組上位3人が敗者復活戦を含めたトーナメントによって

 代表を決めることになっている。 

 代表枠は7人である。 

 中国からは男子に王励勤、女子に王楠が出場しておりA組の1シードになっている。

 水谷、福岡はそれに次ぐB組の1シードになっており、順当に勝つと出場枠確定までには

 中国勢とは当たらない組み合わせであり、ほぼ確定と言える(福岡は少し心配だが)。

 また、岸川はC組の2番目となっており、予選リーグの結果がその後のトーナメント組み合わ

 せにも 大きく影響しそうである。

 世界選手権で好調さを持続している日本でもあり、ぜひこの勢いで3人が全員出場権を獲得

 して欲しいものである。

2008年3月5日水曜日

帰化選手に規制・国際卓連


■昨日に引き続き中国関連について書きます。


 以前にも思っていたことだが、中国帰化選手の世界への流出に ようやく歯止めがかけ


 られることが国際卓連の会議で決まったようである。 


 本当に良かったと思っている。


 このまま放置すれば世界選手権もオリンピックも、中国系選手だらけの大会になってしま


 いかねないと 思っていたし、このままではオリンピックの種目からもはずされてしまうので


 はと危惧していたからである。 


 国を代表して戦うオリンピックや世界大会に自国の選手がいないというのは明らかに不自然


 だし、勝つためにだけ帰化選手の力を借りるというのは本来の世界大会の趣旨からもはずれ


 ているのである。 


 その意味では、やっと国際卓連も近年の異常な状況に危機感を持ち、正常化に向けて


 動きだしたことを嬉しく思っている。



■国籍変更に制限、国際卓球連盟が方針  【広州(中国)=三橋信】 


 国際卓球連盟(ITTF)のアダム・シャララ会長は27日、世界選手権が開かれている広州で


 記者会見し、国籍を移して大会に出場する選手に、年齢に応じて制限を加える方針を明


 らかにした。 


 具体的な制限方法は29日の理事会後に発表する。 


 選手層が厚い中国から、国籍を変えて世界選手権などに出場するケースが相次いでいる


 ため。


 シャララ会長は「各国の選手育成のためにも、世界選手権が本当の意味で世界一を決める


 大会であるためにも、制限が必要だ」と話した。 


 会長はまた、「この制限はITTFが管轄する大会に限られる」とし、五輪や国内大会を除く、


 国際卓球連盟直轄の大会に適用することを明らかにした。


                                 (2008年2月27日23時39分 読売新聞)



 「厳しくなる選手の移籍、代表選手の年齢制限 」  


 協会から協会に移った選手が国際卓球連盟の主催する世界イベント(世界選手権など)に


 出場する場合の年齢制限ルールが決定した。 


 ・ 以前に他の協会から代表で出場していた選手は移った協会の代表にはなれない。 


 ・ 登録したのが15歳未満の場合は3年間登録していること  


 ・ 登録したのが15歳以上18歳未満の選手は5年間登録していること


 ・ 登録したのが18以上21歳未満の選手は7年間登録していること 


 ・ 21歳以上の選手は世界イベントで新しい協会の代表になる資格を持たない 


 *これによっていわゆる帰化選手の代表になる資格が厳しくなる。この背景には日本だけ


  でなく、中国香港、シンガポール、ヨーロッパの各協会で増え続ける帰化選手(ほとんどが


  中国系選手)の問題がある。


  その帰化選手の代表の増加に歯止めをかけるためのルール作りである。

2008年3月4日火曜日

NHK「スポーツ大陸」新井周特集から


■昨日、BS放送スポーツ大陸で中国帰化選手・新井周選手の特集をやっていた。 


 中国での代表が叶わず、日本で世界やオリンピックを目指しての帰化決断だったようである。


 結果的に世界チャンピオンの夢も叶わず、今回北京を目指しての全日本での敗退で引退を


 決意したようである。 


 後は、その夢を子供に託したいということだった。 


 その特集の中で、かって世界で3度チャンピオンになった荘則棟選手が出てきていて、たいへ


 んなつかしく感じた。 


 新井選手のお父さんもかってはナショナルチームの代表選手だったようで、荘則棟とは一緒に

 

 やっていた仲間だったようである。 


 荘則棟は一時文化大革命の犠牲となり、社会的な地位を奪われるなど不遇な時代を過ごし、


 卓球界からも遠ざかっていたので見かけることがなかったが、元気な姿を見て嬉しかった。 


 私にとっては、荘則棟は中学時代のあこがれであり、卓球のモデルにした人である。 


 実際にプレーを目にしたことはなかったが、レポートや専門誌で技術をマネした選手だった。


 それだけに、元気な姿を見てうれしかったのである。 


 その中で、荘則棟へのインタビューがあったが、当時3度決勝を争った李富栄選手との試合


 で国の関与があったかという質問であった。 


 当時、李富栄も強豪選手で荘則棟よりは強いと見られており、勝敗はつくられたものでは


 ないかと言われていたがその真相は今まで知る機会がなかった。 


 それが、今回はっきりと本人の口から上層部の命令があり、それは絶対であったという


 ことを聞くことができて驚いている。 


 やっぱり本当だったんだということと、良く荘則棟がそれを口にできたなという驚きである。


 国家統制が厳しい中国でそれを口にすることは、自分に不利益がおこらないだろうかと


 いう心配である。 


 それにしても、中国とはスポーツの世界でも国家が管理しているのだなということを改めて


 実感することができた。 


 そういえば、今回の世界選手権でも女子の準決勝中国ー香港戦は、香港が全く勝つ意欲が


 ないような 白けた試合だったということを聞いているが、そういうことなのかと思ってしまう。


 本当に残念なことである。 


 これでは、スポーツが純粋にお互いがベストを尽くして戦うということを否定していることになる。


 強い中国がこんなではとあきれてしまうし、また世界からも信頼されなくなるだろうと思うのである。

2008年3月3日月曜日

世界卓球選手権終わる


■世界卓球選手権大会が昨日閉幕した。 結果は男子が4連覇、女子が8連覇と圧倒的


 な強さで優勝を飾った。 


 男子は決勝、韓国に3-0と圧勝。 


 女子はシンガポールに1点を落とすも、層の厚さからして負ける要素が全くないほどの


 開きがあった。 


 北京五輪を前にして、いささかの不安を感じさせることがないほどの中国の充実ぶりを


 感じた大会であった。 


 なにしろメンバーが凄い。 


 男女ともに世界チャンピオンを3人も揃えたチームはかってなかったのではなかろうか。 


 これでは万に一つも勝てそうにないと思えるほどの贅沢な布陣である。 


 今回で北京もほぼ当確とみられるが、試合は何が起こるかわからない。


 奇跡ということがあるかも知れないのである。 


 これからの期間他国がどこまで強化をはかり肉薄していくのか。 


 独走に待ったをかける国が現れることを期待したいし、それが日本チームであることを


 願いたい。  


 今回、日本は男女ともにメダルを獲得した。 


 このことを素直に喜びたいし、日本卓球界に希望をもたらしてくれた功績は大きい。 


 特にも男子のメダル獲得の意義は大きい。世界が見えてきたからである。 


 これで、今まで女子の陰にかくれてきていた男子も間違いなく勢いづくことと思う。


 まずは、北京オリンピックである。 


 メダル獲得の死守である。 


 そのためにも残された期間、自分のすべてをかけて鍛錬に励んでもらいたいと思っている。

2008年3月2日日曜日

男子銅メダルに終わる・世界卓球


■男子が無念の準決勝敗退となった。 


 韓陽の一点にとどまる1-3での敗退である。 


 期待した水谷がどちらもフルゲームで2点を落としたようであり、これが敗戦のすべて


 だったと思う。 


 日本チームが勝つには水谷の2点が絶対条件となる。


 それが崩れたのであるから、致し方ないと割り切るしかない。 


 それにしても、惜しい負け方である。 紙一重である。 


 最後は決勝の常連、韓国との経験の差がでたのだろうか。 


 中国との対決を楽しみにしていただけに本当に残念な結果である。


 しかし結果は結果である。 


 この口惜しさは水谷自身が一番感じていることだろう。 


 ぜひ気持ちを切り替えてすぐにでも北京へ向けて走りだすしかない。 


 課題はフィジカル面とパワーアップに尽きると思う。


 世界のトップ選手であることは今回の大会がはっきり証明した。 


 あとはこの紙一重の差をどう埋めていくかである。 


 北京でメダルを狙うには水谷にかかっているのである。 


 ぜひ、今回の無念を北京で晴らして欲しいというのがわれわれの強い強い願いである。



■今大会を振り返って、男子チームは久しぶりに全選手が最高度のパフォーマンスと、


 チーム力としてもメダル獲得に一丸となって戦った大会であった。 


 結果として決勝には進めなかったが、日本が世界でメダルを狙える位置まできている


 ということを示したことの意義は大きい。 


 日本卓球界にようやく明るい光が見え始めたのである。 


 今まで遠くにあった世界が、目に見えてきたのである。 


 現場の選手や指導者へ大きな希望や勇気や自信を与えてくれたのである。 


 これでまた、卓球界に弾みがつくことであろう。 


 本当に嬉しいことであり、喜ばしいことである。 


 選手団には心から良くがんばったと心からの祝福と感謝を送りたい。 


 次は目標もきっちりと定まった。 


 北京での金メダルである。


 これからの期間、すべてをその目標に向かって卓球に打ち込んで欲しいと思っている。


 その夢が叶うことを祈っている。

2008年3月1日土曜日

女子シンガポールに完敗銅メダルに終わる・世界卓球




■決勝進出への望みをかけていた女子が、シンガポールに無残にもその夢を断たれてし




 まった。 




 しかも、内容が0-3という完敗である。 




 これまでの流れから一縷の望みをもって期待していたのだが、やはり上位3チームとは




 まだまだ大きな開きがあるということなのだろう。




 期待の平野も1ゲームを奪うのがやっとのようで、リ・ジャウェイの前には進化している




 平野をもってしても通じないところをみると何かが足りないのであろう。 




 本人もそのことはきっちりと自覚出来たろうし、北京へ向けての課題が見えたことは、




 この敗戦は本人にとっては大きな収穫になったに違いない。 




 また、今回石川が起用されたが、この起用については対シンガポール戦では最善の策




 だったと思っている。 




 なぜなら、福岡ではこれまでの対戦から歩が悪いのははっきりしていたし、石川が今回




 対戦した王には先の海外ツアーで勝利しているからである。 




 また、何よりも石川にはほとんどの海外選手との対戦が少ないという、研究されていない




 未知の魅力があるからである。 




 ただ、如何せん世界選手権しかも準決勝という舞台は荷が重かったのだろう。 




 少なくともこの場面での起用を考えていたのであれば、もっと予選リーグでの起用をしな




 がら雰囲気に慣れさせておいて起用して欲しかった。




 試合は見ていないが、多分に自分の力を100%出し切れずに終わったのではなかろうか。




 しかし、今回の日本の敗戦の中で救いがあるのは、石川のこの起用ではないかと思っている。




 彼女は間違いなく次の日本を背負って立つ選手である。 




 こういった経験をどんどん積ませて、平野の後のエースとして育てなければならないのである。




 また、残念なのは福原選手である。 




 今回は復調の予感も感じさせる内容も一部見られたが、全体的にみればもう愛ちゃんでは




 勝てないということがはっきりしたのではなかろうか。 




 強い選手には絶対勝てない、しかも格下選手にも取りこぼしをするというのでは信頼が置け




 ないのである。 




 私にはそういう評価しかできないのである。




 北京へ向けて、もう代表メンバーが確定している。 




 その中で戦うしかないのである。




 その意味では愛ちゃんに期待するしかないし、頑張ってもらわなければならないのである。 




 ぜひ、こうした国民の多くの期待にこたえられるような、変身福原愛を見せて欲しいと願う




 ばかりだ。  




 さて、今回の女子の活躍を総括して感想を述べると4大会連続メダルはよくやったと評価




 したい。 




 メダル獲得も対韓国戦がヤマであり相当厳しいと思っていただけにそこを大接戦ながら




 勝ち上がって獲得したメダルだけに価値あるものと素直に評価したい。 




 また、北京を前にしてのメダル獲得だけに、それがとれたかとれないかは今後の強化へ




 の弾みが全然違ってくると思う。 




 その意味では最低限メダル死守ができたことは日本にとって大きな力となってくるものと




 思っている。 




 ただ、残念なのはここまできたら決勝まで進んで欲しかったというのが強い強い気持ちで




 あった。 




 こういう滅多にないチャンスを生かしきれなかったのは、まだまだ努力が足りないという




 勝負の神様の答えなのだろう。 




 北京でのメダルを確実なものにするためには、ぜひともここで勝っていなければならなか




 ったのである。 




 また、北京へ向けて苦しい戦いが始まるのである。 




 上位3チームの壁は高く・厚いのである。 




 それだけに、今回どうしてもその壁を突き破ってキッカケをつかんで欲しかったのである。 




 そういう意味で今回の評価は厳しいようだがメダル獲得だけの50点としたい。




 後の50点は北京での結果がでるまでの楽しみとして預けておきたい。 






 男子は長くなったので別に記載します