■昨日、BS放送スポーツ大陸で中国帰化選手・新井周選手の特集をやっていた。
中国での代表が叶わず、日本で世界やオリンピックを目指しての帰化決断だったようである。
結果的に世界チャンピオンの夢も叶わず、今回北京を目指しての全日本での敗退で引退を
決意したようである。
後は、その夢を子供に託したいということだった。
その特集の中で、かって世界で3度チャンピオンになった荘則棟選手が出てきていて、たいへ
んなつかしく感じた。
新井選手のお父さんもかってはナショナルチームの代表選手だったようで、荘則棟とは一緒に
やっていた仲間だったようである。
荘則棟は一時文化大革命の犠牲となり、社会的な地位を奪われるなど不遇な時代を過ごし、
卓球界からも遠ざかっていたので見かけることがなかったが、元気な姿を見て嬉しかった。
私にとっては、荘則棟は中学時代のあこがれであり、卓球のモデルにした人である。
実際にプレーを目にしたことはなかったが、レポートや専門誌で技術をマネした選手だった。
それだけに、元気な姿を見てうれしかったのである。
その中で、荘則棟へのインタビューがあったが、当時3度決勝を争った李富栄選手との試合
で国の関与があったかという質問であった。
当時、李富栄も強豪選手で荘則棟よりは強いと見られており、勝敗はつくられたものでは
ないかと言われていたがその真相は今まで知る機会がなかった。
それが、今回はっきりと本人の口から上層部の命令があり、それは絶対であったという
ことを聞くことができて驚いている。
やっぱり本当だったんだということと、良く荘則棟がそれを口にできたなという驚きである。
国家統制が厳しい中国でそれを口にすることは、自分に不利益がおこらないだろうかと
いう心配である。
それにしても、中国とはスポーツの世界でも国家が管理しているのだなということを改めて
実感することができた。
そういえば、今回の世界選手権でも女子の準決勝中国ー香港戦は、香港が全く勝つ意欲が
ないような 白けた試合だったということを聞いているが、そういうことなのかと思ってしまう。
本当に残念なことである。
これでは、スポーツが純粋にお互いがベストを尽くして戦うということを否定していることになる。
強い中国がこんなではとあきれてしまうし、また世界からも信頼されなくなるだろうと思うのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿